Arch Linux のコンソールでも日本語が使いたい件 (fbterm+uim+Anthy)
ども、BobbyQuineです。さて、今回はこの前Gentoo Linuxでも構築したような感じにArch Linuxのコンソール上でも(Xを起動しなくても)日本語を使える様にしてみようと思います。
fbtermのインストール
今回はjfbtermではなく結構最近までアプデされていたfbtermをインストールします。
fbtermはjfbtermと同じようにフレームバッファを使った仮想コンソールみたいなもんです。これは様々な言語の表示に対応しています。
fbtermは公式リポジトリには存在しません。なのでAURから入れます。まずはこの前作った " ~/AUR/ "に下記のURLからfbtermのスナップショットをダウンロードする。
https://aur.archlinux.org/packages/fbterm-git/
また、私の環境ではまだgitパッケージを入れていなかったのでここで入れておく。
$ sudo pacman -S git
そして
$ cd ~/AUR
$ ter zxvf fbterm-git.tar.gz
$ cd fbterm-git
$ makepkg -s
$ sudo pacman -U fbterm-git-20150509-3-x86_64.pkg.tar.xz
でおっけ。pacman のときの対象は自分のものに読み替えてね。
ただコレだけだと一般ユーザーで使えないので
$ sudo gpasswd -a video
とユーザーをvideoグループに追加しとく。
Anthyのインストール
uimのインストール
さて最後にuimのインストールですが、下記のURLを見るとバイナリパッケージにはqtを使ったgui用の設定ツールなんかも含まれているようです。当方Xではfcitx+mozcと決めているのでこいつはどーにも気に食わない。なのでABSを使ってビルドスクリプトをダウンロードし、ちょいと書き換えてgui用のものを排除してしまおうと思う。
なお、参考文献はこちら
http://note.kurodigi.com/archlinux-abs/
まずはビルドスクリプトをダウンロードしてくる。
$ cd ~
$ mkdir ABS
$ cd ABS
$ mkdir uim
$ cd uim
$ yaourt -G uim
$ vim PKGBUILD
適当にqtとかgtkとかって書かれてんのを全部消してついでに
group=('modified')
と一行追記する。この一行はpacmanコマンドでアプデを行った際に勝手にバイナリパッケージと置き換えられるのを防ぐ狙い。
また、自分でビルドしたことを忘れないようにマーキングするための設定をしておく。斜体の部分はお好きなように。
$ sudo vim /etc/makepkg.conf
PACKAGER="Quine "
んであとは
# makepkg -s
# sudo pacman -U uim-1.8.6-7-x86_64.pkg.tar.xz
さて、これでuimのインストールは終わった。あとはuimのセッティング。
(define default-im-name 'anthy)
(define-key generic-on-key? '("<Control> "))
(define-key generic-off-key? '("<Control> "))
とまぁこんな感じで<Ctrl>+<Space>でAnthyのオンオフが切り替えられるようになった。
これらを使うときは
$ fbterm
でおっけ。以上。
Arch LinuxでYaourtを使えるようにする
ども、BobbyQuineです。Arch LinuxにはAURという非公式リポジトリがある。こいつは別にYaourtがなくても使えるのだがダウンロードしてパッケージをmakeしてインストールするというふうに手間がかかる。それらを自動化してくれるのがYaourtである。
ここでは初めてAURを使う前提で書いていく。
base-develパッケージグループのインストール
私の環境では「最新だよ」って出てつまりすでにインストールされていたけど一応。
$ sudo pacman -S --needed base-devel
package-queryのインストール
このパッケージはPacmanにはなく、AURからインストールする。
まずはPKGBUILDを置くためのディレクトリを作る。
$ mkdir ~/AUR
$ cd ~/AUR
つぎにこのページで「スナップショットのダウンロード」をクリックして作ったディレクトリにスナップショットをダウンロードする。
https://aur.archlinux.org/packages/package-query/
そしたらまたTerminalに戻り、ダウンロードした圧縮ファイルを解凍する。そしてできたディレクトリに入る。
$ tar zxvf package-query.tar.gz
$ cd package-query
んでパッケージをmakeしてからインストールする。
$ makepkg -s
$ sudo pacman -U package-query*.pkg.tar.xz
このとき~.pkg.tar.xzの名前はときによって違うので各自確認。
Yaourtのインストール
https://aur.archlinux.org/packages/yaourt/
これはこのURLからダウンロードして先程同様に処理する。
これで使えるようになる。
なお、基本的なYaourtの使い方はPacmanと変わらない。ただし、管理者権限ではなく一般ユーザーで実行すること。以上
Arch Linux のコンソール上のフォントとキーマップの設定
ども、BobbyQuineです。どうやらCyr-sun16ってフォントはキリル文字をサポートしているようなのでそいつに変えてついでにキーマップもカスタマイズしようと思います。
ru_RU.utf8を有効にする。
# vim /etc/locale.gen
# locale-gen
フォントの設定
使えるフォントは " /usr/share/kbd/consolefonts/ " を見ればわかる。
設定するには
# vim /etc/vconsole.conf
FONT=cyr-sun16
キーボードの設定
キーマップはコンソール環境とX環境では別の設定方法が使われているようです。これはコンソール用のキーマップの設定方法です。ここでは前回個人的に作成したru106.map.gzってキーマップファイルを使っていきます。こいつについてはそのうちどっかで公開します。IPFSで配布とかでも面白いかな。
とりあえず " ru106.map.gz " を " /usr/share/kbd/keymaps/i386/qwerty/ " にコピーします。
# cp ru106.map.gz /usr/share/kbd/keymaps/i386/qwerty/
仮にここで自分で作成したオリジナルキーマップを用いる場合は一度
# loadkeys ru106
としてファイル内の記述に間違いがないことを確認してください。
あとはコレを永続的に設定するために
# vim /etc/vconsole.conf
KEYMAP=ru106
以上。
Gentoo Linuxのコンソール上でもpdfを確認したいんじゃぁぁぁぁ
ども、BobbyQuineです。ひっさしぶりの更新。まぁ裏では色々と細々やってたわけでそれについては適当に " メモ帳 " タグで記事公開しといた。そのうち成書(?)する。(かも)。
で、だ。本題に移ると画像や動画はCLIで閲覧できた。Webサイトも文字だけならjfbterm & w3mなんかでなんとかなる。ここで学生である私はレポート何かを書くわけだがLatexを使っているので作成そのものにGUIはいらない。問題は完成したレポートの確認である。せっかくだからコレもCLIで済ませられないだろうかと思いやってみた。
pdfを画像化する
最初はpdfを直接fbに書き出すソフト探したんだけどまぁ探すのがめんどくなった。
そこで「画像が見られるんならpdfを画像にしちゃえば良いじゃない!!」というわけでpopplerパッケージに入ってるpdftoppmを使うことに
# emerge --ask --verbose app-text/poppler
インストールする直前にはUSEフラグにtiffを追加した、
使い方は
$ pdftoppm report.pdf test
こうするとtest-01.ppm、test-02.ppm、…の様にpdfのページ数分だけ画像ファイルができる。
画像の表示
Archのときにも紹介してるので適当に書いとく。
USEフラグにfbconを追加してから
# emerge --ask --verbose media-gfx/fbida
実行は
$ fbi imagefile
シェルスクリプト書いといた
で、だ。コレだと作った画像ファイルが散乱するし手間だしめんどくさい。なのでシェルスクリプト書いとく。
$ vim fbpdfview.sh
以下内容-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
#!/bin/bash
mkdir /tmp/fbpdfview
pdftoppm $1 /tmp/fbpdfview/page
fbi -a /tmp/fbpdfview/page*
rm -r /tmp/fbpdfview
以上-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
我ながらクッソ雑な解決の仕方だよなぁ。とりま、以上。
TOUGH BOOK CF-18 Gentoo Linux の個人的環境設定
コレはあくまで個人的備忘録です。試すなら自己責任で。
jfbterm
コンソールで日本語とかロシア語を使いたいのでとりあえず表示用に
# emerge --ask --verbose app-i18n/jfbterm
使うときは
$ jfbterm -q
fbida
Xを立ち上げない状態でコンソール上で画像が見たい。
USE変数に " fbcon " を追加
# emerge --ask --verbose fbida
使うときは
$ fbi imagefile
fbgrab
CLI環境でスクショが撮りたかったので入れた。なお、通常のCLIだと撮れない。原因は不明。とりまjfbtermのは撮れるのでそれで良し。
# emerge --ask --verbose media-gfx/fbgrab
使うときは
$ fbgrab -s2 imagename.png
-s2は2秒後というオプション。png形式オンリーっぽい。
コンソールのlocaleをロシア語にする。
jfbtermを起動せずともロシア語であればコンソール用フォントがあったのでやってみた。また、ruキーボードを使っても良かったのだがそれだと各記号の配置が違うので使いづらい。そのため、キリル文字を打つのにruキーボードのAltGrを押していない状態をjp106配列に変えた独自キーマップを作成した。このとき、Caps Lockが鬱陶しいのでAltGrに変えてしまった。
参考ページ
https://wiki.gentoo.org/wiki/Keyboard_layout_switching
http://www.oldnix.org/rus-gentoo-linux/
まず、コンソールでUnicodeが使えるようにしておく。私の環境ではすでになっていた。
# vim /etc/rc.conf
unicode="YES"
次にコンソールのlocaleをru_RU.utf8にする。まぁこれは適当にインストール時の記事でも参考にして。
http://bobbyquine.hatenablog.com/entry/2018/02/28/143630
コンソールフォントをキリル文字対応のものにする。
# vim /etc/conf.d/consolefont
consolefont="cry-sun16"
このとき、元のフォントがわからなくなるのが嫌なので元のconsolefont=の行はコメントアウト化しとくのをおすすめする。
また、このconsolefontとして選択できるものは " /usr/share/consolefonts/ " の中を確認すればわかる。これ、日本語対応のフォントねぇのかな?
さて今度はキーマップ。
# vim /etc/conf.d/keymaps
keymap="ru"
ここで独自キーマップがいい人は適当にexample.map.gzってファイル作ってそれを " /usr/share/keymaps/i386/qwerty/ " 下にでも持っていって、
keymap="example"
としてください。私が作成したキーマップについてはどっかで公開します。
で、あとはフォント、keymapがboot時に読み込まれるようにする。ただしここで書くのはinitシステムにOpenRCを使っている場合である。
# rc-update add keymaps boot
# rc-update add consolefont boot
あとは再起動でオッケ。
jfbterm上で日本語を打てるようにする
参考ページ
https://qiita.com/Pseudonym/items/9ff0e9028dfd6bad5958
https://wiki.gentoo.org/wiki/Localization/Guide/ja
日本語を扱うにはキーボードを打ったときに直で入力先に反映するかそれともローマ字として日本語に変換するソフトに出力するかを切り替えるスイッチのようなソフトウェアと、漢字等への変換をして返すソフトウェアが必要である。(この説明あってる??)
USEフラグなんかは過去記事の状態を参考のこと。
まずはAnthyのインストール
# emerge --ask --verbose app-i18n/anthy
これが終わったらとりまUSEフラグにunicodeとanthy、Xを追加しとく。また、効果があるかは知らんが一応 " L10N="ja" " とmake.confに追加しとく。
そしたらuimを入れる。
# emerge --ask --verbose app-i18n/uim
んで最後に使うユーザーの~ディレクトリに.uimというファイルを作り
$ cd ~
(define default-im-name 'anthy)
(define-key generic-on-key? '("<Control> "))
(define-key generic-off-key? '("<Control> "))
って感じにしておく。これでuimのon/offが<Ctrl>+<Space>となった。
あとはjfbtermを起動してから
と実行すればuimが起動して日本語も打てる様になる。
この記事は完全にいつも以上にチラシの裏書きなので参考にするもしないもご勝手に。
そのうちそれぞれについて記事書くかもだけどとりあえず公開しとく。
コンソール上で動画を見る(Gentoo Linux)
ども、BobbyQuineです。何かしらXを立ち上げない状態で作業していたときになんの動画ファイルか判別がつかず、削除するか悩むときってありますよね。今回はそんなときに使える方法を紹介。環境はTOUGH BOOK + Gentoo Linuxでやっていきます。
やるなら自己責任で。
予めalsaやpulseaudioは導入済みのものとします。
参考ページ
http://troro.hatenablog.com/entry/2015/07/21/014426
USEフラグ
USEフラグに "fbcon" を追加しておきます。
USE="fbcon"
# emerge --ask --changed-use --deep @world
Mplayerのインストール
# emerge --ask --verbose media-video/mplayer
使い方
# mplayer -quiet -framedrop -vo fbdev2 -xy 500 -zoom filename
-xyの項目は自分のディスプレイによって変えてください。まぁとりあえずの確認であれば適当にディスプレイの解像度を超えない範囲でやればいいでしょう。ちなみに超えるとなんも表示されない、最悪の場合フリズるかも。しかもこれ横方向なので縦長の動画だった場合とかも考えてください。
一応矢印キーでちょっと飛ばしたり巻き戻したり、スペースキーで一時停止/再生ができます。その他は適当に「Mplayerの使い方」とかでググってください。以上
Gentoo Linux(TOUGH BOOK CF-18)にalsaを入れる
ども、BobbyQuineです。いやー、てこずりました。Gentooで音声を使いたい、ということでやってみたのですが1.5日ぐらいかかっちゃいました。とりあえず、Go!!
この記事を真似するなら自己責任で。
Kernelの設定
http://bobbyquine.hatenablog.com/entry/2018/02/28/143630
環境は上記URL参照。多分genkernel allでkernelをインストールした人はこのセクションを飛ばしてもいいと思います。
また、詳しくは下記のURLを参考のこと。個人的にハマった箇所について書いていきます。そして何より個人的に動いた設定を載せているだけなので必要ない箇所にチェック入れている場合や別に外さんでも良い箇所のチェックを外している場合があります。
https://wiki.gentoo.org/wiki/ALSA
# lspci | grep -i audio
でオーディオデバイスを検出。このときの僕の環境下での出力結果は
前略 Intel Corporation 中略 (ICH6 family) AC'97 後略
的な感じでした。
# cd /usr/src/linux
# make menuconfig
Device Drivers --->
Sound Card Support --->
Advanced Linux Sound Architecture --->
PCI sound devices --->
該当するデバイス(先のlspci参照)のチェックボックスを<M>にする
Generic sound devices --->
PC-Speaker supportはチェックボックスは外す。
Dummyなんちゃらのチェックボックスは外す。
configをsaveしたらそのまま
# make && make modules_install
# make install
alsa-utilsのインストール
USEフラグに "alsa" を追加
更新
# emerge --ask --changed-use --deep @world
alsa-utilsのインストール
# emerge --ask --verbose media-sound/alsa-utils
このとき自動でmedia-libs/alsa-libが入る。
その他設定
他のユーザーがスピーカーを使えるようにする。
# gpasswd -a username audio
alsasoundサービスの起動
# rc-service alsasound start
boot時に自動で起動するように設定
# rc-update add alsasound boot
とりあえず音が出るかの確認
# speaker-test -t sine -f 600
以上。かなり雑なほぼ個人用備忘録みたいな記事でしたが何かの役にたてば幸いです。